土地を名義変更したときに発生する税金について

土地を名義変更するときに注意したいのが税金です。

土地は価値の高い財産のため、場合によっては大きな税金が発生することがあります。

◎土地の名義変更で発生する税金の種類

土地の名義変更で発生することがある税金は、以下をご覧ください。

・登録免許税

・不動産取得税

・所得税

・贈与税

・相続税など

登録免許税は名義変更の手続きを行うときに発生する税金です。

不動産取得税は名義変更後の土地の所有者に発生します。

所得税は土地の譲渡で利益が出た場合に発生する税金です。

贈与税は土地の贈与があった場合、相続税は土地の相続があった場合に発生します。

◎節税したい方は税理士に相談

贈与税の税率は3,000万円超(基礎控除後の課税価格)で55%です。

相続税の税率は6億円超(法定相続分に応ずる取得金額)で55%になります。

価値の高い土地ほど、発生する税金が大きくなることが多いです。

税務署では税金の相談ができるものの、節税の相談には乗ってくれません。

なるべく節税したい方は、専門家である税理士に相談してみてください。

税理士事務所によっては無料で相談できることがあります。(節税対策を依頼したときは費用が発生)

◎土地の価値を調べておく

税金が気になる方は、事前に土地の価値を調べたいところです。

土地の価値は不動産会社で査定を受けると分かります。

名義変更後に土地を売りたいときにも不動産会社による査定が役立ちます。

不動産会社によって査定が異なるため、土地を高く売りたいときは複数の不動産会社で査定を受けると良いです。

不動産一括査定サイトを利用すると、手間をかけずに複数の査定を比較できます。

■参考リンク…https://hedge.guide/feature/property-selling-tax.html( 不動産投資情報サイト HEDGE GUIDEのページが開きます)

債務整理の前に土地の名義変更はできるのか

債務整理の前に土地の名義変更ができるのかどうか解説していきます。

返済できなくなった借金問題を解決したいときによく用いられているのが、債務整理の手続きです。

債務整理の手続きによっては、事前に名義変更しないほうが良い場合があります。

◎任意整理は事前に名義変更できるのか

任意整理は裁判所を通さずに手続きできます。

土地などの資産を裁判所に届け出する必要はありません。

任意整理なら事前に土地の名義変更を行っても問題ないことがあります。

ただし、土地に住宅を建てており、住宅ローンを組んでいる場合は注意が必要です。

住宅ローンを利用している金融機関との間で任意整理を行うと、住宅が競売にかけられる恐れがあります。

◎個人再生や自己破産は事前に名義変更できるのか

個人再生や自己破産は裁判所を通す手続きです。

事前に名義変更を行うと、財産隠しと判断される可能性があります。

財産隠しと判断されると、債務整理の手続きが成立しません。

名義変更が取り消しとなる恐れもあるため、個人再生や自己破産では事前に名義変更しないほうが良いです。

裁判所を通す個人再生や自己破産と違い、裁判所を通さない任意整理なら事前の名義変更が可能です。(住宅ローンなしの場合)

ただし、任意整理は債権者と任意で交渉する手続きです。

事前の名義変更が債権者に知られると、任意整理に同意しない恐れがあります。

任意整理が成立するかどうかは、債権者しだいとなる点には注意が必要です。

債務整理前に名義変更できるかどうか、不安な方は一度弁護士に相談してみてください。

土地の名義変更ができないときは専門家に依頼しよう

土地を相続したので名義変更を行いたいと思っても、知識のない方だと難しいことがあります。

知識のないまま名義変更の手続きを進めようと思っても、余計な時間がかかることが多いです。

しかし、専門家に依頼すればスムーズに確実に名義変更できます。

◎専門家でできること

土地の名義変更を依頼できるのが司法書士です。

司法書士へ依頼すると、以下のようなサービスが受けられます。

・登記申請書の作成

・遺産分割協議書の作成

・法務局への申請

・登記事項証明書の取得など

仕事があるので平日の日中に法務局へ行かれない方にも便利なのが、司法書士による名義変更サービスです。

ほかにも戸籍収集からの相続人確定サービスも利用できることがあります。

相続人の確定に時間と手間がかかりそうなときでも安心です。

◎相談から名義変更手続き完了までの流れ

土地の名義変更手続きを司法書士に依頼したときは、以下の流れで進みます。

1.事務所への問い合わせから相談

2.戸籍の収集で相続人の確定

3.遺産分割協議書への署名・捺印

4.法務局で申請

5.名義変更手続き完了

法務局へ申請してからおよそ1週間から2週間で名義変更手続きが完了します。

依頼内容によって流れが変わるため、詳しくは司法書士事務所に問い合わせてください。

■相続トラブルのアレコレ…相続のこと、考えてますか? 相続ルール40年ぶり改正:朝日新聞デジタル

◎土地の名義変更での費用

土地の名義変更では、主に以下の費用が発生します。

・登録免許税

・登記事項証明書取得費用

・司法書士費用(司法書士に依頼した場合)

上記のうち、比較的大きな費用となるのが登録免許税と司法書士費用です。

登録免許税は固定資産税評価額×0.4%で計算できます。

固定資産税評価額が1,000万円の場合、登録免許税は40,000円です。

司法書士費用は安い事務所なら50,000円ほどになります。

土地の名義変更を行わないとどうなるのか解説

将来的には変わる可能性があるものの、土地を相続するときの名義変更は任意です。

しかし、土地の名義変更を行わないと以下のような問題が発生する事があります。

◎土地を売れなくなる

人によって異なるものの、相続した土地の名義変更を行わない主な理由は以下をご覧ください。

・登録免許税などの費用がかかるから

・自分で名義変更手続きするのが面倒だから

・代々受け継いできた土地なので名義変更しなくても問題ないと思ったから

しかし、名義変更を行わないと、土地の名義が被相続人(亡くなった人)のままとなります。

自分に名義のない土地を売る事はできないです。

相続した土地を売りたいと考えている方は、名義変更手続きを忘れずに行ってください。

◎土地の活用が難しくなる

土地には賃貸経営、駐車場経営などさまざまな活用方法があります。

土地活用によって収益が期待できるのが魅力の一つです。

しかし、自分に名義のない土地だと活用はできません。

土地の活用を考えている方も、相続するときは名義変更手続きを行ってください。

◎土地の権利で争いが生じる恐れ

自分ひとりが土地の相続人であれば、大きな問題はありません。

しかし、相続人が多くなるほど土地の権利がややこしくなる事があります。

時が経ち、子や孫などの子孫が増えてきたときには、土地の権利で争いが生じる恐れがあります。

しかし、土地の名義変更で権利をはっきりさせておけば、子孫同士での争いは生じにくいです。

そのため、代々受け継いできた土地でも名義変更を忘れないほうが良いです。